2022年8月14日日曜日

台風接近通過をスマホの気圧センサで観測する(その 4)

 昨日(2022-8-13)台風8号が通過した(図1)。台風通過に伴う気圧変動の観測は、実は今回で4回目である。前回(その3)の記事はこちら。今回も、過去に作成した気圧記録アプリ(図2)を利用した。


 今回は、厚木市で観測した。気圧変動の経過は図3の通りである。当日、13:00頃から、次第に気圧が低下し始めた。伊豆半島に17:30頃に上陸したので、厚木市付近はその1時間後の18:30頃に気圧が最低になっているのはうなづけるだろう。台風通過後に、気圧が急速に上昇して元に戻っているのが特徴的である。
 ここで、図3の(注)にも注目してほしい。スマホで長時間観測していると、何らかの理由、または、別のアプリ起動などにより、センサからのデータ取得が停止(sleep)することがある。その対策もいくつかあるが、今回は何もしていなかった。結果のグラフを見て、「突然のこんな大きな落差はないでしょう」というが働くことが大事になってくる。
 一方、上図は、2019年の台風19号の場合(上で述べた(その3))である。気圧の下降、上昇の概況は今回と似ているが、台風19号の方は超大型で、鋭い気圧変化の谷が見られた。厚木市で観測された最低気圧は、台風19号は961hPaと猛烈だったのに対して、今回の台風8号は997hPa程度であり、36hPaも差があったのだ。台風も様々である。

 現在のほとんどのスマホには気圧センサが内蔵されている。しかし、ほとんどの人はこれを利用したことがないだろう。今回のような使い方もあるのだ。特に、小学生の理科の自由研究にうまく活用できるのではなかろうか。

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