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2020年11月6日金曜日

ニューラル機械翻訳方式の独自解釈

  Google翻訳など、ニューラル機械翻訳技術は近年著しく発展して、実用レベルにあると言われています。実際に使用してみて、確かにそのように感じます。しかし、その処理内容の全貌はなかなか掴みきれません。一例ですが、Google翻訳で、以下の和文を入れてみると、次のように英文に翻訳されました。

「学生は物理学を教授から」→ Students learn physics from a professor

 うん?「学ぶ」とは言っていないのに、なぜ、「learn」と翻訳されたのか?これについて、小生が独自に(勝手に情報を設定して、思い切った簡略化をして)推測してみた結果を以下の図に示します。恐らく、「当たらずと雖も遠からず」と思っていますが、いかがなものでしょうか。いずれにしても、単語(および単語列)のベクトル(分散表現)と、その間のコサイン類似度等が根底にあり、それに基づくAttentionという機能が使われているのはまちがいないようです。

ニューラル機械翻訳の大胆な簡略化による説明


2018年7月9日月曜日

Google自動翻訳:leave no stone unturned

英語のひとつのidiomだけを取り上げて、Google翻訳の性能に言及するのはどうかと思いますが、ご参考までに書きます。最近のGoogle翻訳(英語<->日本語)はかなり優れたものなのですが、従来の英語辞書(紙あるいはデジタル版)の知識を全てとり入れた状態とはなっていないらしい。

2018年7月8日のニュースに、「英南部エイムズベリーで神経剤ノビチョクに接触し、意識不明の重体となった40代の英国人男女のうち、女性が死亡した。」がありました。この件に対して、英国のメイ首相が述べた言葉のなかの「leave no stone unturned」が頭に残りました。英語の表現(idiom)としてです。

leave no stone unturned
https://ja.wikipedia.org/wiki/石

「ひっくり返さない石が無いくらいに徹底的に調べる」の意味のようですが、ネイティブでない日本人はあまり使わない(使えない)英語だと思います。さっそく、Google翻訳で和訳してみましたが、うまく翻訳できません。

■ Google翻訳:X 誤訳
leave no stone unturned -> 石を打ちのめす

これに対して、従来の英語辞典では成句として、以下のように載っています。

■ ジーニアス英和大辞典:◎当然妥当
leave no stone unturned -> 徹底的に調べる
■ 研究社新英和辞典:◎当然妥当
leave no stone unturned -> 草の根をかき分けて捜す

もしかして、完全な英文の文脈でこれを使えば、Google翻訳もうまくいくかも... 残念ながらだめのようです。

■ Google翻訳:X 誤訳
The researcher left no stone unturned in her search for the original documents.
 -> 研究者は、元の文書を検索しても、何の不自由はない。

Google翻訳が、今後、従来の英語辞書にあるような成句や例文も十分に取り込んで、さらに発展することを希望します。