I am a professor emeritus of CS at Kanagawa Institute of Technology, Japan. Originally my specialty was parallel and distributed systems. My current interests include machine learning, natural language processing, creating mobile apps with MIT App Inventor, and quantum computing. In the web version of this blog, clicking the icon on the right (a plastic sphere) will take you to the "List of Quantum Computing Articles". - Fujio Yamamoto (for e-mail, add "@ieee.org" after "yamamotof")
2024年2月12日月曜日
数学グラフ計算機Desmosで偏光板アプリを作る
2023年5月16日火曜日
光子が偏光板を通過する確率のグラフ表示
[要旨] 偏光板の重ね合わせで起こる不思議な現象を再現するスマホアプリを前回作成しました。そこでの要点は、量子重ね合わせの原理に基づき、光子が偏光板を通過する確率を計算することでした。今回は、単にそのビジュアライゼーションに過ぎませんが、2D、3Dグラフ表示で通過確率の様子を楽しみます。
■光子が偏光板を通過する確率のグラフ表示
偏光角度θの光子が軸角度αの偏光板に到達した場合、光子がそこを通過する確率pは、量子計算の基礎事項にも基づき以下のように計算できます。
さらにもう少し分かりやすくするため、光子の偏光θの軸でスライスして、2Dグラフ表示したものが図2です。
2023年5月14日日曜日
量子力学計算に基づいて偏光板を模擬するスマホアプリ
[要旨] 偏光板の重ね合わせで起こる不思議な現象は、量子コンピューティングの数学モデルによって、すでに説明がついている。→こちらと→こちらにその記事を書いた。今回の記事では、その原理に基づいて開発したスマホアプリ(with MIT App Inventor)について述べる。実物の偏光板で行ったのとほぼ完全に同じ結果を得ることができた。
■スマホアプリの概要
今回のスマホアプリの外観は図1のようである。動作原理は、既報と同じなので詳細は略す。要点は、ある偏光板に到達した光子の偏光角度がθで、その偏光板の軸角度がαである場合、光子がそこを通過する確率を計算できることである。αとθが等しい場合は通過確率 = 1.0、両者が直交する場合は通過確率 = 0.0 となる。
スマホ画面での見え方は、偏光板に相当する円盤の塗りの透明度を、その通過確率を適用して調整すれば良いのである。実際の偏光板は正方形が多いが、ここでは、回転処理を簡単にするため円形を用いた。その円盤の回転を明示するため、スライダーを用いて、中心から円周に至る1本の直線を回転させた。
なお、最初の偏光板1に到達する光子の偏光角度は全くランダムなのであるが、ここではそれを何らかのフィルターを通して、ある偏光角度になっていると仮定する。一例として、偏光板1に到達する光子はデフォルトでは45°に偏光しているが、ランダムな角度に設定することもできる。
3枚の偏光板を使う操作例を図2に示す。以下の手順で観察する。
- 画像に1枚目の偏光板を置くため、偏光板1にチェックをつける。軸角度は0°になっており、この方向に偏光した光子だけが通過するので少し暗くなる。(上記仮定から、光子の通過確率は0.5となるためである。)
- 次に、一番手前の偏光板3にもチェックをつけて、偏光板3を重ねた状態にする。偏光板3のスライダーを右へ動かすと段々暗くなる。軸角度90°では光子は全く通らなくなり、真っ暗になってしまう。
- さらに、偏光板1と偏光板3の間に入れる偏光板2にもチェックをつける。そして、その偏光板2のスライダーを右へ動すと段々見えてくる。軸角度45°の時が一番よく見える!この場合、偏光板1を通過した光子が偏光板3も通過する確率は、下図右側の通り、0.25となり、ある程度が画像が見えてくる。
この操作例はYoutubeビデオとしてここに公開しているので、ご覧いただきたい。
■感 想光子がどのように種々の軸角度の偏光板を通過するか(あるいは吸収されるか)は、量子力学計算で明らかにできる。それを、これまでに、机上計算、IBM Quantum実機、今回のスマホアプリの3通りで実現できた。量子コンピューティングの最も基本的な概念の一部の理解を深めるのに非常に有効だと感じた。
2023年5月8日月曜日
"Quantum Computing for Everyone" 再訪2 - IBM Qによる測定
- 2万光子を発生させるのだが、量子ビットは1ビットのみとした。それは|0>に初期設定されているので、それにアダマールゲートHを施した。宙ぶらりんの状態にするためだ。不特定方向の2万光子を発生させることは、量子測定を2万ショット行うことで代用する。
- 偏光板による測定では、軸方向を任意に設定できるように、組み込みのゲートを使わずに、ユニタリ行列を与えてゲート機能として動作させた。
- 1枚目は軸方向0°なので、それを通過する光子は確実に半数となり、その状態は全て|0>となる。ここから本実験は始まる。
- 2枚目の偏光板(軸方向45°)へ入ってくる光子は垂直に偏光しており、3枚目の偏光板(軸方向90°)へ入ってくる光子は45°の向きに偏光していることに注意する。
- 偏光板へ入ってくる光子の個数は、前段の偏光板を通過した光子の個数となるので、それがその偏光板による測定のショット回数となるように(人手で)設定した。すなわち、各偏光板毎に新たなjobとして順にマシンへ投入した。もっと良い方法があるかもしれない。
- Qiskitコード例は、ChatGPTとの対話からも得られた。例えば、ユニタリ行列をゲートとして利用する具体例など。














