2019年8月15日木曜日

植物の写真1枚からその名前を特定できるか

 現在の人工知能技術(特にDeep Learning)では、例えば、動物の写真を与えると、「鳥」「馬」「ゾウ」などを識別可能でしょう。しかし、草や花などの植物の写真を与えた場合、その名前まで特定することはできるのでしょうか。

 すでにご存じかも知れませんが、スマートフォンのGoogle Photo / Google Lensを使うと、それが驚くほど的確にできることが分かりました。そこまで、AIによる画像認識は進んでいるのですね。実際にそれを確認してみたいと思います。

(表示の都合上、横向きにしてあります)

 渡辺 坦氏による資料[1]のWebサイトには、植物の色々な角度からの特徴を指定することによって、段階的にその植物の名前とその説明を探す手段が提供されています。そこには、約2,400種の植物の詳細な記述と多数の写真が掲載されています。今回、そのうちから、(ほぼ)ランダムに20種を選んで(聞いたことのない品種は除き)、写真を引用させていただきました。

 その20枚の写真を、Google Lensに与えて名前を判定させた結果を以下に示します。20枚のうち、実に18枚の写真については、正しい植物名が直ぐに得られました!すばらしいと思います。(ただし、正解18枚のうち、3枚は、第2候補か第3候補に正解がありました。)残り2枚は正確な名前は出ませんでしたが、情報としては有用なものが得られました。なお、この20種は、2,400種のうちではかなり名の知れた植物であり、Google Lens側での学習がかなりなされていると思われます。


 上図の判定結果のうちから、詳しい画面を2例、以下に示します。1枚の写真を与えただけで、植物の名称(および、そうと判断した根拠となる出典なども)が得られています。植物図鑑や関連Webページなども広く学習しているようです。名前の候補として表示された画像をクリックすると、詳細な情報のあるwebページへ行きます。


 これだけ素晴らしい結果が得られる背後には、膨大な画像の学習の蓄積があるはずです。ユーザの試行結果も当然、収集され学習に反映されているでしょう。このGoogle Lensは、もちろん、植物だけではなく、一般の物体などを対象にしているはずですから、その奥の深さを改めて感じます。

 最後に、植物ではなく、今が盛りの「セミ」の名前(種類)3つは判定できるでしょうか。「ミンミンゼミ」「クマゼミ」「アブラゼミ」の3枚の判定結果を示します。これも素晴らしいです。「ミンミンゼミ」については、入力したWikipediaの画像そのものが、第1候補としてヒットしました。これを見ると、Wikipediaも重要な情報源として学習されているようです。



参考資料
[1] 渡辺 坦、植物の名前を探しやすいデジタル植物写真集

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