2022年5月11日水曜日

出揃った量子アニーリング型コンピュータ/イジングマシン

 これまでの記事に書いて来たことですが、Fixstars Amplify SDKでは、これまで5社の量子アニーリング型コンピュータ/イジングマシンが使えたのですが、最近、さらに2社のマシンが追加になりました。組合せ最適化問題の効率的求解に対する実世界での需要がさらに高まっていることを反映しているようです。(新しい最後の2機はまだ試用していませんが。)現時点でFixstars Amplify SDKで使えるマシン:

  • Fixstars Amplify AE
  • D-Wave 2000Q/Advantage
  • 日立 CMOS Annealing Machine
  • 富士通 Digital Annealer
  • 東芝 Simulated Bifurcation Machine
  • 広島大学/NTT Data ABS QUBO Solver
  • Gurobi Gurobi Optimizer(数理計画最適化ソルバーで有名な会社)

 7機種それぞれ特徴があり、必要に応じて選択して使えるのはとてもありがたい。しかも、どの機種も基本的には同一のSDKを利用できる点も素晴らしいですね。

 また、Fixstars Amplify SDK自体も、大幅なバージョンアップがなされ、Version 0.7.0となったことがアナウンスされました。実際、量子アニーリング型コンピュータ/イジングマシンへの(数理計画法でいうところの)、決定変数、minimize/maximize(目的関数)、subject to(制約条件)の設定と送信、アニーリング結果の受信に要する時間が、かなり短縮されたことが実感できました。

(追記)昨日(2022-5-10)成立した「経済保安法」の4本柱の一つは、先端技術の研究開発だ。その中には、「宇宙・AI・量子などの重要分野」と記されている。情報技術関係に携わっている人々にとって、「量子」の重みが増してくるのではなかろうか。
 ただ、本記事で話題にしている量子アニーリングが、すぐに現在の数理計画法にとって代ることはないだろう。長年に渡って蓄積された優れたアルゴリズムやノウハウの宝庫である数理計画法は、それどころか、量子アニーリングを用いた解法にも本質的な影響を与えているように感じられるのである。(もう一つのタイプの量子ゲートウェイコンピュータについては、小生はよく分からない。)そのうえで、全く新しいタイプのマシンを使った解法を学ベることに感謝し、何かすごいことができそうだという思いを持ち続けたい。

五月初旬の大山(神奈川県)(筆者撮影)
五月初旬の利尻岳(北海道)(利尻町ライブカメラから引用)


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