2022年4月15日金曜日

日立Annealing Cloud Webを試すためのスマホアプリの作成(その3)

 日立のCMOS Annealingマシンを利用するためのチュートリアル「画像のノイズリダクション」に関する 前回記事の続編です。画素(スピン)の相互作用をどこまで考慮するかに関して、簡単な実験を行いました。

画素間の結合は4方向で十分か
 前回と同じく2値画像のノイズリダクションにあたって、イジングモデルを組み立てる場合のスピンの相互作用を、4方向の場合と8方向の場合で、結果の違いを比較しました。下図をご覧ください。

 白または黒の大海原では、4方向だけで十分だろうと考えてアニーリングを行いましたが、上図左側の通り、ノイズが少し残っています。一方、8方向にした場合は、上図右側のようにほぼ完全にノイズがなくなっています。どこにノイズが入るのかが分からないのですから、8方向という精密化を図るべきなのですな。このマシンでは、King's graphのトポロジーをサポートしているのですから。

参考資料

[1] Hitachi Annealing Cloud Web
https://annealing-cloud.com/ja/index.html



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