2020年9月7日月曜日

誰もが実感できる自然言語処理の発展

 趣味で、Googleアシスタント(OK Google!)を利用しています。自然言語処理の応用は、自動翻訳だけではないようです。今回は、植物の特性や台風情報等を音声で与えて、所望の情報が得られるかどうか確認してみます。

【音声による検索】
     
漏斗状の赤紫の花を咲かせる植物
     葉脈が明瞭な植物
     虎柄の長い葉を持つ植物
     葉は掌状で果実は楕円形
     去年の台風で920hPa以下に発達したものはありますか
     それでは3.14かける8の答えは

 結論から言いますと、上記の最初の4例(植物)に対する結果は、いずれも、かなり優秀だと思います。Googleのやり方は、よく分かりませんが、最近雑誌などでも解説が増えているBERTという仕組みのもとで、実用的な自然言語処理がなされているのだと思います。



 利用した感触としては、出力結果はあくまで「候補」、ということのようです。ですから、例えば、「赤い4枚の花弁を持つ植物」と与えても、4枚に限らず、5枚や3枚の花弁のものも候補に挙がる場合があります。恐らく、この場合は、花弁の枚数よりも「赤い」が優先されるのだと思います。それはそれで、我々の感性に合致しているように思います。

 また、残りの2つの音声検索からも分かるように、人間がしゃべったことを正確に理解しているのではなく、いわば「拾い読み(赤字の部分のみを)」して、候補らしい回答を出力しているようです。的確な拾い読みができるとすれば、それは素晴らしい能力です。最終的には人間が判断するのですが、そのための有力な情報を与えるということでよろしいとおもいます。


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