ここでは、英語を対象としており、BOT(コンピュータ)の応答は、先の記事(その1)よりもシンプルなルールで構成されています。すなわち、以下の図に示すとおり、ユーザ入力テキストに現れる人称の変換結果に適宜修飾句を付加した文か、もしくは、予め用意された無難な文(hedge sentence)のどちらかを、BOTが出力します。ただし、応答に多様性を持たせるため、乱数による選択を基本としています。
このチュートリアルはこのように、あまり複雑なものではありませんが、雑談対話システムの基本的な枠組みを作ることができます。そして、その後に、これを発展させることを各自が考えるように誘導しています。そのためのヒントを多数例示しています。また、App Inventorの強力なテキスト処理ブロック(例えば、replace all mappings in text preferring longest-string-first order等)に馴染む例にもなっています。
補足:
このチュートリアルは、Artificial Intelligence with MIT App Inventorのシリーズ[2]の一つとして作成されています。これまでに公開されているのは以下の5つです。
- Introduction to Machine Learning: Image Classification(学習済みモデルの利用)
- Personal Audio Classifier(ユーザ自身が作る音声学習モデル)
- Personal Image Classifier(ユーザ自身が作る画像学習モデル)
- Rock Paper Scissors tutorial(マルコフモデルでジャンケンに強くなる)
- Therapist Bot Tutorial(簡単な雑談対話システム)
参考資料
[1] Therapist Bot Tutorial
https://appinventor.mit.edu/explore/resources/ai/therapist-bot
[2] Artificial Intelligence with MIT App Inventor
http://appinventor.mit.edu/explore/ai-with-mit-app-inventor
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