2018年11月14日水曜日

再び、ソニーのNeural Network Console

 今回は、ソニーのNeural Network Consoleについてです。ちょうど1年前に、これを使って、人工知能でお菓子を認識するという記事を4つ書きました。お菓子の袋を振った音の認識が、こんなに楽にできるという雑誌の記事を見て追試したにすぎませんが。その一つは以下のものです。

(Neural Network Consoleを利用した当方の過去の記事)

 しかし、今回の記事は、このNeural Network Consoleの解説本が本日、新たに出版されたということに注目します。2冊の目の本ということですが、1冊目は、Windows単体のNeural Network Consoleを使って、画像認識(CNNによる)の例題が主に書かれていました。それに比べて、今回の2冊目は、クラウド版のNeural Network Consoleを使った解説です。しかし、Windodws単体版でも使い方は基本的に同じです。それよりも、今回の新版では、RNNを解説しています。時系列データの処理、自然言語処理が含まれています。これには、またグラッときます。Deep Learningへ入力するデータの準備についても解説があります。Tensorflow - Kerasもあり、MATLABもあり、あまり目移りするのも良くないですが。


 CNNでもRNNでも、本格的なディープラーニングをやろうとすれば、長時間演算となり、GPUが無いPCでは限界があります。しかし、あらたにGPU付きの高価なPCを買うのは躊躇します。買っても、そんなに使わないかもしれない。このジレンマ、なんとかならないか。

 その一つの答えが、クラウドでGPU付きのマシンをレンタルで使うことです。Amazon、Googleでもそれはやっています。しかし、私は、このソニーのクラウド版Neural Network Consoleがいいのではないかと思っています。というのは、それと同じ環境のWindows版が手元にあるわけですから、その上で徹底的に試行すればよい。そして、いよいよ、本格Deep Learning 決行となれば、そのデータなどをクラウド側へ移して実行すればよい。クラウド料金体系(CPU, GPU有無やProcessing Time従量課金)も明確ですから、その時だけクラウドにすれば良い。

 ということで、しばらく休止していた、Neural Network Consoleの利用を再開して、意味のあるAIアプリを開発する方向に向かう。そのような状況で、今回の新刊出版はとても参考になりそうです。

(注)クラウド版のNeural Network Consoleは、CPU合計10時間(GPU無し)、Work Space 10GB、Project 10個の範囲で無料となっています。それを越えて使う場合は、従量制で課金(GPU使用指定も可能、予算上限設定も可能)のオプションがあります。小生の場合、上記で示した「お菓子の袋を振った音の認識」の一連の試行で、すでに無料枠CPU約6時間を消費してしまいました!(1回当たり、CPU 30分前後の試行でしたが。)

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