2025年12月31日水曜日

コマドリは渡りに「量子もつれ」を使っているらしい(簡略版)

 本日は大晦日です。今年最後の記事は、前回のこちらの記事の縮小バージョンとしました。

 ある説によれば(科学的に十分な解明はなされていないが)、「こまどり」は、ある条件下で、「量子もつれ」という状態の量子(ここでは電子)のペアをたくさん作ります。2種類あります。一つは[1]singletと呼ばれる、スピンの向きが逆のペアであり、もう一つはスピンの向きが揃った状態の[2]tripletです。この2種の状態は、相互に行ったり来たり遷移します。

 驚くべきことに、コマドリは、全体に占める[1]singletの割合から、地磁気との角度θを認識しているとのことです!例えば、[1][2]が同じ比率ならば、地磁気と垂直な方向に向かっており、[1]の割合が増えると地磁気の向きに近づいいる、という具合です。
 この状況は、図の下段に示すように、量子回路でシミュレーションで再現できます。例えば、シータが30度ならば、[1]singletの割合は0.93となります。このことから、コマドリは、量子コンピューティングを利用していると言えます!

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