2017年11月26日日曜日

iPhoneでもApp Inventor!(その1)

 情報工学科では、この夏のオープンキャンパスで2回連続で、「従来型コーディング無しでスマホアプリを作成する」体験講座を実施しました。たいへん好評で盛況だったと思います。しかし、そこにはある制約が... そうです。端末はAndroid限定でした。でも、高校生のみなさんは、iPhoneを持っている(iPhoneしか持っていない)人も多いのも事実です。これは日本だけではありません。米国でも同様です。

 これまでは、このようなブロックプログラミング開発環境は、Android向けしかありませんでした。具体的には、MIT App InventorThunkableがありました。そのThunkableでは、下図のようにiOS(iPhoneやiPad)向けの開発環境を提供し始めました。これは非常にインパクトがあると思います。


iOSでもAndroidでもできる!

 Android向けとiOS向けでは、利用者に対する基本的な考え方は変わりません。でも、実際のインターフェース、操作手順はそれぞれのOSに依存して少し異なります。ですから、マニュアルも作り直さなくて行けません。しかし、それは些細なことです。両方のOSで、このすばらしいブロック型プログラミングができるのですから!

 では、上記オープンキャンパスで取り上げた3つの例題のうちの一つである、「人工知能による画像認識アプリ」iPhone用に作ってみます。Androidの場合と同じく、MicrosoftのImage Recongnizerが使えます!以下がその実行例です。




こちらの認識結果はなかなか良いと思います

[注] iOSの場合、Apple Store以外のアプリについては、インストールは厳しい制約がありますが、巧妙に安全に、自分のiPhoneへこのアプリはインストールできます。

 このアプリのユーザインタフェースの画面と、ブロック図を以下に示します。この2つがこのアプリの完全なソースプログラムとなっています。

ユーザインタフェースの設計
ブロック(処理部)の全体
なお、「撮影する」と「画像認識する」の2つのボタンを纏めてひとつにしたい場合の処理(ブロック)は以下のようになります。

「撮影」と「認識」を一つにまとまめた場合

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