今回は、厚木市で観測した。気圧変動の経過は図3の通りである。当日、13:00頃から、次第に気圧が低下し始めた。伊豆半島に17:30頃に上陸したので、厚木市付近はその1時間後の18:30頃に気圧が最低になっているのはうなづけるだろう。台風通過後に、気圧が急速に上昇して元に戻っているのが特徴的である。
ここで、図3の(注)にも注目してほしい。スマホで長時間観測していると、何らかの理由、または、別のアプリ起動などにより、センサからのデータ取得が停止(sleep)することがある。その対策もいくつかあるが、今回は何もしていなかった。結果のグラフを見て、「突然のこんな大きな落差はないでしょう」という勘が働くことが大事になってくる。
一方、上図は、2019年の台風19号の場合(上で述べた(その3))である。気圧の下降、上昇の概況は今回と似ているが、台風19号の方は超大型で、鋭い気圧変化の谷が見られた。厚木市で観測された最低気圧は、台風19号は961hPaと猛烈だったのに対して、今回の台風8号は997hPa程度であり、36hPaも差があったのだ。台風も様々である。 現在のほとんどのスマホには気圧センサが内蔵されている。しかし、ほとんどの人はこれを利用したことがないだろう。今回のような使い方もあるのだ。特に、小学生の理科の自由研究にうまく活用できるのではなかろうか。
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