2019年9月9日月曜日

台風接近通過をスマホの気圧センサで観測する(その 2)

 本件(その1)でご紹介した、Android向け気圧取得アプリを使って、台風通過時のデータを取得できました。それで、どんな意味があるの?という声も聞こえそうです。しかし、世の中そういったもの。「台風は低気圧である」 ことを実感できます。それで良いのです。実データで体験できる場面は少ないですから、価値があります。

 観測地点は厚木市です。下図のとおり、台風進路からは少し外れていますが、それでもかなり近いですから、その影響は観察できます。




 作成したスマホアプリを、21:30ころから翌日06:30まで、連続稼働させて1分毎に気圧データを取得して、グラフにしたものが下図です。 台風接近に伴い、気圧が緩やかに低下しています。最接近の午前3時近くを下限として、台風が通り過ぎるのにともなって今度は上昇に転じています。これぞ、 「実感する台風」と言えるかも。台風の規模、勢力も実感できます。

 上図では、約5時間で20hPaほど低下しています。通常のビルでは1階あたり0.4hPa〜0.5hPaの気圧差が生じますから、台風接近時には、40階〜50階のビルの1階と最上階の気圧差に相当する変動があると言えそうです。(素人計算なので信憑性に欠ける?)

 もうすでに誰かがやっているかも知れませんが、SNS台風というのに繋がりそうです。厚木、横浜、東京、千葉等々で、こんな風に気圧グラフを持ち寄れば、思わぬことが見えてくる3Dマップになりそう。これもIoTだろう。


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