2018年11月4日日曜日

囲碁のプロ棋士の間にもAIが...

 小生は、AI(人工知能)の社会での応用をできるだけ見聞きして、できればその技術の内容にも踏み込もうとしています。これまでにも、画像認識・理解、計測器の波形の予測、自然言語処理などでのAIを学んで来ました。まだまだ先は長い気がしますが、新しい知見に触れることで飽きがきません。

 今回は、囲碁や将棋の世界におけるAIです。ちょっとした話題に過ぎませんが、簡単なレポートをここに書きます。プロの棋士たちも今やAI囲碁、AI将棋で練習して、自分の戦略の幅を広げているという話を聞いています。その一例にあたるかも知れないことが本日ありました。

 NHK Eテレで「第66回 NHK杯テレビ囲碁トーナメント」を見ていました。山田規三生九段と結城聡九段という強豪の対決でした。持ち時間が限られているため、テンポが速いのが、見ている私にはうれしいです。

NHK Eテレ(2018-11-4)より引用

さて、解説は、高段者の男性と女流棋士だったのですが、男性解説者が、途中で、「この手は、AI囲碁の手ですね。」と言った場面がありました。下図にあるとおり、結城九段が置いた(4の九)黒石です。私自身は、この場面での、この手の善し悪しはあまり理解できませんでしたが、AI囲碁の影響が、プロ棋士の間にも浸透しているらしいという現実を垣間見た気がして、貴重な瞬間でした。(もちろん、結城九段ご自身が、そう考えられた手なのかどうかは、全く不明であることを、ここでお断りしておきます。)

序盤の一場面

 ところで、この手がその後、効いたのでしょうか。中盤になった盤面は以下のとおりです。序盤に比べて、この石のまわりに関しては、解説者の説明のとおり、黒が善戦しているようにも見えます。はたして、上で述べた「AI囲碁によるかも知れない手」が効いているのでしょうか。

中盤の一場面

(注) テレビ画面の引用について
 上の3つの画像は、NHK Eテレ(2018-11-4の午後放送)の画面の一部を引用させていただいたものです。これは、「文化庁が掲げる引用の7つの要件」に合致すると考えられる範囲で利用させていただきました。

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