本日、2026-09-12、この声明が出されたとのニュースがあった。こちらにも、こちらにも。
AIはここまで来てしまったか、との思いが真っ先に来ました。現代の数学の巨人たちが出した声明なので、それだけ重みはある。彼らは、AI企業を非難している。数学の理解や独創、人材育成などの面から、科学や数学界に有害だと断言しているようでもある。
だが、多くの人たちは、「それは止められない。数学に限らず、日常生活から学問や教育にまで、すでに深く浸透しているAIを止めることはできないのではないか」と。私も同感である。だが、従来の数学を含めた教育全般に大きな影響を与えることは確かであろう。すでにそうなっている部分もある。それに備えた改革が必要になることは、もっと強調されてもいいだろう。
これに関して思い出したことがある。仁科記念賞を受賞した故佐藤文隆博士の量子論に関する啓蒙書に次の一節があった。
「アインシュタインのような巨匠たちに思考の深さにおいては及ばない我々凡人でも、手にした技術のおかげて彼らよりもはるかに高い境地にいるのである。」
この"手にした技術のおかげ"とは、現時点では、"AIのおかげ"ではないだろうか。AIを肯定的に捉える立場もある...
さらに浮かんでくることがある。望月新一教授の「ABC問題の証明」を検証するために、定理証明ツールが使われ始めたこと。これは許されるが、AI自体が証明を試みることは禁止するのか、その境界は明確ではない。レベルは違うかもしれないが、電卓が出現し始めた頃、米国などでは、その利用は、算数数学教育に有害だとの反対運動も起こった。
今回の緊急声明から、数学者たちが抱く、人類の根源的な思考を阻害するという危機感は伝わってくる。だが、数学の研究や教育は、著名な数学者たちの集団によって決められるものであり、その方針に合わないやり方は許されないと宣言しているようにも見える。この緊急声明の真意を素直に理解することは、我々庶民にはできそうにない。
実際の戦場へ[AI兵士]が送り込まれるのと同様に、数学界に[AI数学者]が出現することは人類にとって脅威であり有害なのか。
0 件のコメント:
コメントを投稿