ベクトルの内積は高校数学でも習います。機械学習などにおいても、2つのベクトルの類似度の計算としてよく出てきます。量子の世界、つまり量子状態ベクトル(以降、簡単のために単に量子状態と呼ぶ)についても内積は極めて重要です。ここでは、量子状態の内積に関する基本事項を復習します。具体的に手計算してみます。
⭕️量子状態の内積を回路の測定から推定(Swap Test)
二つの量子状態|ψ>と|φ>について、以下の式が成り立つことを示すことが狙いです。左辺は、内積の絶対値の2乗であり、右辺のP(0)は、下図に示す量子回路において、ancilla(補助)ビットを測定した場合の|0>の確率です。
$$|⟨ψ∣ϕ⟩|^2=2P(0)−1$$
| <ψ |φ> |2 = 2P(0) -1
ancillaは最上段の1量子ビットです。また、|ψ>と|φ>の量子ビット数は任意ですが(swapするため)両者で同一である必要があります。
(1)量子状態を計算する
---これ以降は、→こちらのpdfファイルでご覧ください。(Bloggerでは、LaTex数式の取り扱いが少し面倒なため)---
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