MIT Technology Reviewという雑誌は聞いたことはありますが、今回初めてその日本語版を購入してみました。というのも、質の高そうな「量子時代のコンピューティング」という特集があったからです。雑誌自体の装丁、デザイン、紙質なども高級感溢れるものです。定価は2,200円です。
緻密な文章構成で、注目すべきタイトルの多数の寄稿が見られます。私が、特に関心を持って読み、大いに力づけらた以下のような記事が含まれています。
●中村泰信(理研 量子コンピュータ研究センター長)への特別インタビュー
「超伝導量子ビットの生みの親が語る量子コンピュータの研究の未来」
私の勝手な感想:
聞き手が、「日本は量子コンピュータの分野で米国、欧州、中国の後塵を拝しているが、...」で始まる問いに丁寧に回答されています。その中で、浮き足立つことなく「動作原理からして、何でもかんでも量子コンピュータが有利という訳ではない」と冷静に解説されているのが印象的です。もちろん、その上で強い研究開発への思いを語られています。
●グーグル vs. IBM
「量子コンピュータ開発の熾烈な覇権争い」
●サンダー・ビチャイ(Google CEO)への独占インタビュー
「Googleはなぜ量子コンピュータに投資するのか?」
●暗号が破られる日に備えよ
「耐量子アルゴリズムの必然性」
●量子技術集団Qunasysが巨大企業から注目される理由
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