2022年8月4日木曜日

すごすぎる自由研究ガイド

 夏休みに入った。小学校では、いろいろ宿題が出るらしいが、なかでも「自由研究」というのがある。これには、子供本人だけでなく、サポートする親も悩むようだ。「何をどういう手順でやったらいいのか分からない」ということだろう。一般的な話だが、生徒や学生に「頑張ってやりなさい」と、教員や親はいつも言う。しかし、「どのように頑張ればいいのか」の具体的な方法は、多くの場合ほとんど示されないようだ。とにかく、「自分で考えなさい」などと言って、その先の支援がほとんど何も与えられないのではないか。

 これに対して、極く最近だが、荒木健太郎さんという研究者が、夏休みの自由研究にどう取り組んだらよいか、その方法と手順を具体的にガイドする解説を発表した。急速に有名になり、「すごすぎる自由研究ガイド」として、多くの人々の関心をひいているようだ。下記に、別の人が紹介している記事がある。

また、荒木健太郎さん自身のTwitterからも辿ることができる。素晴らしい!
解説内容は、以下の4枚のポスターにまとめられている。
  • 「科学的な自由研究」とは?
  • 研究のテーマとはじめかた
  • 実験・観察をして仮説を検証しよう
  • 研究内容をまとめて発表しよう
上記の荒木健太郎氏の資料から引用
(4枚構成のポスターの4枚目)
私の感想
 非常にやさしく書かれているが、研究の取り組み方と具体的な手順は、小学生に限らず、大学の卒業研究にもそのまま当てはまる。ぜひ、大学生にも読んで欲しい。必ずや参考になる点があるだろう。あっそうか、と思いついて、卒業研究の推進に繋がることも多いのではないか。
 「卒論執筆要領」なるものは、卒研の終了段階で学生に配布されることが多いようだ。これは、研究そのものと卒論執筆は別物という意識が働いているためかもしれない。今回の「すごすぎる自由研究ガイド」は、そうではなく、最初から「研究内容を発表する」ことも一体なのだと認識させている。この点も参考になると思われるのだ。


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