2021年5月22日土曜日

MIT App Inventor Summer Appathon(ハッカソン)のご紹介

すでにご存知の方も多いと思いますが、簡単にご紹介致します。


このハッカソン(Appathonとなっていますが)、名称の通り、MIT App Inventorを利用します。この開発環境には、各種Webサービス連携、データベース機能(CloudDB, FirebaseDB等)、種々の組込みセンサや外部ボードとの連携(シリアル、BLE等)、豊富なGUIやメディア機能、JavaやJavaScriptの呼び出し、等々が標準装備されています。さらに、多彩なExtensions(特に機械学習関係、Unixコマンド使用、等々)も続々提供されています。

大学でのセミナーや卒研レベルにも有用かと思います。下記の通り、混成チームもありですから、この沈みがちな時世に、教員と学生が絆を深める(強める)機会として共同で挑戦と言うのもありそうです。

他のコンテストなどと同様に、創造的発想が重視されますが、それを実現したスマホアプリの提出が必須です。審査員は、提出されたソースコードを可能な限りビルドして動作を確認するようです。もしも、使用される外部デバイスなどを用意できない場合は、(提出必須の)ドキュメントと動作ビデオでも審査されるようです。

ハッカソンなので、開発期間はテーマ開示後2週間です。(ただし、昨年度のテーマ入賞作品を参考に、事前準備はある程度可能でしょう。)子供/大人、個人/グループ(子供大人混成含む)などのトラックがあります。例年、世界各国からかなり多数のエントリがある一方、最終的に完全な提出まで漕ぎ着ける人はそれほど多くはないようです。かなりキツそうですが、それだけにやり甲斐があるでしょう。当然ながら、未発表作品に限られます。

入賞作品はMITのサイトに大きく掲載され、世界中の人に認めてもらえるという、本来の姿の栄誉を受けられます。(入賞賞品は特にありませんが)純粋に創作活動を讃える場のように思います。

(補足)--------------
えっ、冒頭の説明があってもなお、App Inventorではもの足りない? (^^ゝ
Really? Then you are a true professional. But don't you find the following few applications that work with Java and JavaScript helpful? :-)

●例1→かなり複雑な計算を含む処理にはJavaを使う。
既存のJavaコードをブロックから呼び出す例は以下にあります。
App Inventor for Android で SVM(サポートベクトルマシン)分類

●例2→自分好みの新たなブロックをJavaで自作する。
JSONのデコード用の新たなブロックをJavaで作った例です。
A JSON Decoding Extension for App Inventor (1)

●例3→JavaよりもJavaScriptを使いたいのならば。(基本編)
Make MIT APP Inventor more powerful with JavaScript

●例4→もっとJavaScriptを活用する。(学習済みモデルの利用)
MIT App InventorとGoogle Teachable Machine2を連携させた例です。

●例5→Eddystone信号でmicro:bitと連携する。
Cooperation between micro:bit and MIT App Inventor with Eddystone signals (No.1)

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