素晴らしい朗報が入りました!
2016年10月にスタートしたこのこのプロジェクトですが、幾多の困難を乗り越え、約4年半の年月を費やし、ついに、MIT App InventorがiOSでも利用できるようになりました(図1)!特筆すべきは、これまでAndroid向けに開発されたソースプログラムは、全くそのままiOS用にも使えるという点です。
「そんなに大変なの?」と思う人もいるでしょうが、AndoridとiOSという全く異なるアーキテクチャとOSを考えれば、この実現の偉大さは分かると思います。さらに、Appleの強い閉鎖性と極めて厳格な資源管理を考えれば、Apple側との交渉に膨大な時間がかかったことも想像に難くありません。
マンパワーも膨大であり、約66,000行の新たなプログラム開発になったとのことです。当時、開発費を工面するためクラウドファウンデイングが行われており、小生も、同僚だったH.Tan先生とY.Sud先生と共に幾らかの寄付を行いました。それも懐かしいです。
現時点では、図2のとおり、iOS用にはインタプリタ方式(Companionで接続)のリリースとなっており、コンパイル方式は2021年秋ころとなっています。また、出来たてなのでもちろん不具合もあるでしょう。それは問題ではありません。とにかく、素晴らしいスタートが切られたことをお祝いしたい!
この記念すべき出来事を祝って、過去に大学のオープンキャンパスの高校生向け講座のためにつくられたApp InventorソースプログラムをiOSで実行させてみました。図3のとおり、完璧に動きました!この図からも分かりますが、スライダーやボタン等は、Androidとは若干異なる、iOS独特の美しいデザインが感じられます。
なお、このApp Inventorの例題は、須藤康裕准教授が、ソーラーカーを鈴鹿サーキットで実際に走行させた時にリアルタイムに発進した位置情報を、後でトレースするものになっています。毎秒の位置情報の発信アプリも、須藤先生がAndroid用にApp Inventorで作成されたものです。
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