2019年10月13日日曜日

台風接近通過をスマホの気圧センサで観測する(その 3)

 昨日の台風19号通過(2019/10/12)による被害を受けられた方にはお見舞い申し上げまます。以下の記事は、台風通過に伴う気圧変動を観測したものであります。

 以下の図は、台風19号の軌跡です。この詳しい図は、北本朝展氏(国立情報学研究所)によるものです。各時点での進路予測計算の痕跡(色々な色の点や円)も表示されています。出典となるURLは図の中に記載してあります。前回の台風15号の場合と同様に、自作のAndroidアプリによって、台風接近通過の24時間に渡り、気圧の変動を観測しました。観測地点は厚木市です。


 今回、この観測地点と台風中心の最短距離は約6km(下図のマップと、カシオの計算サイトで2点間距離を取得)という近さでした。そのため、気圧変動を明確に観測できる機会でもありました。以下が、上図の拡大図です。


 以下に、観測した気圧変動(2019/10/12の02:00から24時間分)を示しました。最接近時には、台風中心気圧960hPaとほぼ同じ気圧まで、急速に降下しました。それだけ台風中心に近かったということだと思います。また、約20時間以上に渡って気圧が降下し続けたことは、台風の勢力(規模)の大きさを反映しているようです。20時間でほぼ50hPaも降下する状況は、ごく希にしか観測されないと思います。


 例えば、日蝕が起こった場合には、子供を含めて多くの人がサングラスや黒色セロファンめがねで空を見上げて観測します。今回の記事はたいして意味は無いかもしれませんが、日蝕観察の場合と同じように、自然界の驚異と不思議を感じられるように思います。
 
 もしも、複数の地点(埼玉、小田原、伊豆など)で同様の観測が行われ、気圧変動情報を交換できれば、台風の速度や勢力などをより具体的に把握できそうです。



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