2019年10月17日木曜日

AI with MIT App Inventor(生徒にAIの可能性を探求する機会を)

 これまでも、生徒/学生向けのComputational Thinking教育の一環として、人工知能(AI)を利用した環境は提供されていました。例えば、ML4K (Machine Learning for Kids)やSctatchを利用したものなどです。これらに加えて、最近、MIT App Inventorの本家のWebページに、主に高校生を対象とした「Artificilal Intelligence with App Inventor」というカリキュラムのアナウンスがありました。具体的な教材として、教員用[1]と生徒用[2]のような例が示されています。その一例は下図のようなものです。

http://appinventor.mit.edu/ の情報を元に作成したものです

 MIT App InventorにAI用のExtensionを組み込んでいますので、AI分野でこの10年間ほどで行われた高度な研究成果を活用して、生徒(高校生など)でも、オリジナルのAIアプリケーションを作成できます。これにより、生徒にAIの可能性を探求する新たな機会と、未来の創造者としての力を与えることを目指しているようです。生徒が自分のアイデアを具体化できることに重点をおいたカリキュラムを構成して行こうとしているようです。米国内の「K-12 Computer Science Standards」[3]にも適合させるとしています。

 単に、手順を示してそのとおりに造らせるのではなく、それを観察して問題点や改良案を考えさせることを重視しています。一例ですが、本題(例題)では、認識結果として、"(clock 0.63525)"のように、ヒットした最初の候補しか表示していません。これに対して、例えば、次のような課題を与えています。

  • ベスト(第1候補)だけでなく、第2候補も示しなさい。
  • 確度の数値を取り除き、物の名前だけにして、それを音声で出力しなさい。

これらを通して、「多重のリスト構造とその操作」も自ら調べて発見することになります。

参考資料

[1] INTRODUCTION TO MACHINE LEARNING Image Classification(教員用)
https://drive.google.com/file/d/1RQMs_bF2MBIb5agGYY-no4dpyi5zABr8/view
[2] Image Classification: WhatIsIt(生徒用)
https://drive.google.com/file/d/1YS0w_tDo20afucM33sJ_qb117-E0olNh/view
[3] K-12 Computer Science Standards, Revised 2017
https://www.doe.k12.de.us/cms/lib/DE01922744/Centricity/Domain/176/CSTA%20Computer%20Science%20Standards%20Revised%202017.pdf

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