🔴理研 量子コンピュータ研究センターのQ-Potalに掲載されました
I am a professor emeritus of CS at Kanagawa Institute of Technology, Japan. Originally my specialty was parallel and distributed systems. My current interests include machine learning, natural language processing, creating mobile apps with MIT App Inventor, and quantum computing. In the web version of this blog, clicking the icon on the right (a plastic sphere) will take you to the "List of Quantum Computing Articles". - Fujio Yamamoto (for e-mail, add "@ieee.org" after "yamamotof")
2024年4月12日金曜日
2024年4月9日火曜日
かなり残念:IBM Quantum Labの廃止...
😖量子コンピューティングに関して、続けてまた、残念なことが起こった。人生と同じで、量子コンピュータの世界も波乱万丈である。それにしても、かなりショックである。これまで数年間愛用してきたIBM Quantum Labが約1ヶ月後(2024-5-15)に廃止になるとのアナウンスが...これによって、ibm_qsam_simulatorなどのシミュレータが使えなくなるのである!
悲しい。instructions to download filesが示されている。これを使って、既存のあなたのプロジェクト(ソースコード)をダウンロードして、これ以降は、自分でローカルマシンにQiskit環境を設定してシミュレーションして下さい、とのことである。
IBMは、今後、開発競争が激化する量子コンピュータ(ハードウェア)に注力するために、今回のようにシミュレータのサービスを停止するとのことのようだ。素人の邪推だが、昨年末のハーバード大学からの衝撃的発表(中性原子方式の量子コンピュータ)によって、戦略を変更する必要が生じたのかもしれない。
これまで、無償でクラウドでシミュレータを提供してくれたことに感謝するしかない。多分、グラフィカルインタフェースで試すことができるQuantam Composerはサポートし続けるようである。特に心配なのは、これまで使えていた実機の無償提供は続行されるのか否かである。多分、Yesだとは思うが。でも、Quantum Lab自体が削除されるとすれば、どのように実機にアクセスできるのだろうか。
2024年4月8日月曜日
ちょっと残念:IBMのQiskit Algorithms
😖ここには、ネガティブなことは書かないようにしているのだが、ちょっと残念な状況を書きます。実は、今年に入ってから、IBMの公式サイトにあるQiskit Algorithmsのうちから、かの有名なShor's(素因数分解)やHHL(疎な正則対称行列の逆行列計算)などが、除外(deprecated )されていました。それは知っていました。その理由は、これらの本格的適用に必要な大規模なノイズ耐性量子コンピュータの実現が未だ見通せないためのようです。
ですが、基本的に優れた有用な量子アルゴリズムとして、教育的な観点から、別の場所には保存されていました。しかしながら、またここに問題がありました。メンテナンスが止まってしまっているところに、ちょうど同じ2月頃に、Qiskitのバージョンが上がり、そのままでは動かなくなっていました。一般的なmigrationのドキュメントはあるのですが、自分で修正して動かすことは面倒そうです。そのままにしてありました。
そんな時に、雑誌Interface 2024年4月号に、「数学100 - AI/量子/信号処理/画像/暗号/...」という特集が載っていました。"量子"のところに、HHLアルゴリズムの解説があるじゃないですか!
However、解説はあるものの、動かすプログラムでは、上記のdeprecatedにされたQiskit Algorithmsのものをそのまま使っています。今は、そこにはそれはありません!やるとしたら、保存されているHHLのソースコードを使うことになります。しかし、上記の通り、それは現在のQiskitバージョンと互換性がありません。ちょっと、一息入れてから考えます。
ラベル:
HHL,
Quantum computing
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